モンテッソーリ教育の注目が集まりおうちでモンテッソーリ教育を行う、”おうちモンテ”の関心が高まっています。(以下おうちモンテと呼びます。)
そんな中…以下のようなことを考えていませんか?
- 簡単におうちモンテを始める方法を知りたい
- おうち環境をどのように整えたらいいの?
- 具体的にどんなことをやったらいいの??
このようなお悩みや疑問を解消すべく、おうちモンテを始めるためにとても大切な、おうち環境の整え方について写真等も交えて分かりやすく解説してみました。
申し遅れました。モンテッソーリトレーナー、幼稚園教諭、小2・年中・2歳の母ねっこと申します。ねっこのプロフィール
おうち環境を整えることで、子どもたちが日々のことを主体的に行うようになり、親の負担もぐっと減っていくのです。
一部ご紹介している中に、現役ママ店長さんが企画・商品セレクトを行っているこどもと暮らしというお店の素敵な商品もご紹介しています。
我が子の成長を後押しする家具が勢ぞろい!
簡単に取り組みやすいものばかりなので、参考にしてもらえると嬉しいです。
モンテッソーリ教育って何?
モンテッソーリ教育の土台となる考えに、すべての子どもたちには『自ら育つ力=自己教育力』が備わっているとういうものがあります。子どもたちは、毎日・毎分・毎秒自ら自立・自律に向かって成長しているのです。
モンテッソーリー教育の大切にしている子どもが主体として関わることを続けていくことで、以下のような数値化できない能力(非認知能力)が身に付き、いい人格を築いていけます。
- 意欲をもつ
- 思考する
- 選択する
- 想像する
- 周囲に思いやりを持つ
- 感情をコントロールする
また、モンテッソーリ教育は、生活にとても密接している活動が多く、ご自宅で自己教育力や非認知能力を育むことができます。それが、”おうちモンテ”というものです。
もっと詳しくモンテッソーリ教育やおうちモンテについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
モンテッソーリ教育|環境についての定義を確認しよう
環境作りについてのお話に入る前に、モンテッソーリ教育において環境という定義を確認する必要はあります。その理由としては、一般的に捉えられている環境の定義と若干ニュアンスが変わってくるためです。
モンテッソーリ教育で、定義されている環境は子どもと関わる全てを指します。具体的にいうと周囲の人や物などです。環境と子どもは密接に関係しあっています。
当記事は、おうちモンテの活動に必要な物品やお部屋の整え方についてお話していきます。では、まず初めにおうちモンテの環境作りポイント5選からお伝えしていきます。
おうちモンテ|環境作りポイント5選
おうちモンテを行うにあたって、押さえておきたいポイントは以下の5点です。
- 子どもサイズの日用品を用意
- 美しく棚に見せるように置こう
- トレーに入れたり色合いが魅力的だと興味をもつ
- トレーやかごに使うものをまとめておく
- 少ないアクションで行えるように
順を追ってみていきましょう。
①子どもサイズの日用品を用意しよう
子どもが扱いやすいサイズを用意します。メリットは以下の2つです。
- 活動がしやすく達成感を感じることができ、※自己有用感や※自己肯定感が育まれる。
- 子どもサイズを扱うことで、しなくてもいい失敗を防ぐことができる。(大人サイズは大きくて子どもたちには扱いにくいですよね。)
②きれいに棚に見せるように置こう
魅力的に見せるためにも、等間隔にきれいに※お仕事を設置するとよいです。等間隔で置くことにより、余白ができるので出し入れしやすく、選びやすいというメリットもあります。
※お仕事…自己教育力を育むための様々な活動は、子どもたちにとって生きていくうえで欠かせないものということから、お仕事と呼ばれています。
③トレーに入れたり、色合いが魅力的だと興味をもつ
以下のポイントを押さえておくと面白そうに見えます。
- 色合いが魅力的なもの。
- 興味を引くもの。
- かごやトレーに入れる。
④トレーやかごに使うものをまとめておく
思い立った時にすぐに始められるように、子どもが持ち運びしやすいサイズのトレーやかごの中に使用する道具をワンセットにしています。
そうすることで、お仕事に集中して取り組むことができます。子どもたちが使いやすい我が家で活用しているトレーはこちらです↓
⑤少ないアクションで行えるように
身支度等が自分の力でなるべくできるように、一つの活動を少ないアクションで行えるように環境を整えています。
ポイント5選を押さえたところで、次項より具体的なおうちモンテの環境作りの話をお伝します。
おうちモンテ場所別紹介|おすすめアイテム
お仕事棚|オススメ商品2選
ここでは、推奨されている棚のサイズやおうちモンテにピッタリなおすすめ棚をご紹介します。
|棚サイズの特徴、サイズ|
子どもたちが扱いやすいお仕事棚サイズ 1歳頃~
- 高さ80~90センチ
- つかまり立ちをしたり、歩き回れるようになると目線が上がるので3~4段の棚があると望ましい。
- 奥行は20~30センチくらいだとお仕事道具を出し入れしやすい。
我が家が実際使っている棚です。子どもたちのお仕事道具を置かなくなっても、違和感なく使えるデザインを選んでいます。安定感もしっかりあるので、お仕事棚にピッタリです。↓
持っている物や人に合わせて自由に変えられるオープンラック。高さは5センチおきに調整できるので使い勝手がとてもいいです。↓
机・椅子|オススメ商品2選
ここでは、子どもの活動を後押しするとされているサイズやオススメ椅子・机2選をご紹介します。
|机・椅子のサイズ|
子どもたちの使いやすい理想サイズ(0~3歳)
- 机の高さ40~45センチ
- 椅子の高さ20~25センチ
|机・椅子のポイント|
- 足が床に着くことが大切です。正しい姿勢を維持できる適したサイズは、集中して活動に取り組むことに繋がります。
- 色は白を選ぶと、クレヨンや絵の具の活動等ではみだした際に、自分自身で気づきやすくなります。
- 机の向きも重要で、周りが気にならないように壁側を向けて設置することがオススメです。また、壁につけることでお仕事道具が落ちるのを防ぐこともできます。
1歳頃から小学中学年頃まで使用できコスパ良し!ナチュラルなデザインは部屋馴染みがとてもいいです↓
鉛筆やお仕事の道具が落ちにくいようにへりがついているので、活動に集中することができます。幅も十分あるので、のびのびと活動することができます↓
絵本スペース|オススメ商品3選
絵本コーナーは以下のことをポイントにして環境を整えています。
- まだ字が読めない子も絵が見えるように置かれていると選びやすい。
- ぎゅうぎゅうに入れてしまうと出し入れが難しくなるため、数を厳選する。
- 数を厳選しているため、定期的に入れ替えをする。
絵本が124冊収納できる大容量でありながら、リビングに置いておくことができるシンプルでおしゃれなデザイン↓
我が家が使っている棚はこちらです↓
|絵本スペース|
- ソファーを置く(プレイマットを置くのもオススメ。我が家は、無印のソファーを利用。)
- 家具の配置を変えることでちょっとした死角をつくる。
- カーテンを少しぶら下げる。
死角を用意しゆっくりできるスペースを作ったり、天井を低くすることで子どもは落ち着いて活動できるようになります。
工作スペース|おすすめ商品
自分で活動が選べ取り組みやすいそうに、必要な物を一式揃えて置いています。絵具やスタンプ、フィンガーペイントをする時は新聞紙とスモックを使用しています。
幼児さんにも握りやすく、発色が良く滑らかな書き心地なので満足感や達成感が高まる色鉛筆です。発色が良いので、重ね塗りにもとてもオススメ。水に溶かすと水彩画のようにも使えるので、楽しみの幅が広がります↓
玄関スペース|オススメ商品2選
靴を脱いだら、揃えたくなるようなかわいいシールを貼っています。
2歳半の娘は、自分で靴を履くのですが、左右逆になることが多くあったので靴の中にもシールを貼りました。左右確認が分かりやすく、達成感を感じることができます↓
このシールを貼るようになってから2歳半の娘の左右間違いは無くなりました↓
|身支度スペースをまとめる|
玄関にフックを付け上着をかけられるようにしています。
写真には写っていませんが、上着の目の前にある棚には、帽子や手袋マスク等がセットされており、自分たちでぱっと取れるようになっています。
キッチンスペース|オススメ商品3選
ママのやっていることが気になる時期で、子どもたちはお手伝いが大好きですよね。料理参加も大好きな我が子が活動しやすいように、キッチンはこんな環境を作っています。
- キッチン用品を手が届くところに設置
- 子ども用の包丁
- 自分の力で着用できるかぶるだけエプロン
①キッチン用品が直ぐ手に届く場所にある
100円ショップで購入した泡だて器、おたまや、すりこぎ、軽量スプーン、クッキーの型など包丁以外の子供たち用のキッチングッツを一番低い引き出しに置いています。
②子どもサイズの包丁
大人のサポート(一緒に行う、手を添える等)は始めはとても大切になってきます。バターナイフ等から始めてみるのもオススメです。
子どもサイズのしっかり切れる包丁を使うことで、正しい使い方を学んだり、満足感や自分はできるんだという自己肯定感ことに繋がります。刃先は、丸く設計されていて安全にも配慮されている包丁です↓
③エプロン
エプロンを着ると、やる気がぐんぐん高まり、一気にお料理モードに入ることができます。
幼児さんには、エプロンを着るのはとても大変なことです。お料理をやるぞという気持ちを大切にするためにも、かぶるだけで着用できるタイプを選んでいます↓
食事の準備スペース|オススメ商品2選
|食事一式用意|
子どもたちが手に取りやすい場所に設置して、自分たちでご飯の準備ができるようにしています。
- ランチョンマット
- ピッチャー
- 箸
- スプーン
- コップ
自分の分だけではなく、パパやママ、兄弟にリザーブしています。ありがとうと感謝の気持ちを伝えられると、誰かの役に立てたという自己有能感も高まります。
リザーブをした際にこぼした時の我が家の合言葉は、大丈夫!拭けばいい!です。失敗したときは、自分で対処できるように環境を作っています。
対処できる環境作りについては、次の掃除用具の項目でお話していきますね。
ピッチャーはこちらを使用しています。ずっしりと少し重めですが丈夫です。2歳半の娘もコップに自分で注ぐことができています。↓
がんとぶつけて割れてしまったので、現在は使用していませんが軽くてとても使いやすかったです。あえて子どもたちに割れるものを用意することで、物の扱い方を学ぶことができます↓
掃除用具スペース|おすすめ商品
ゴミを集めることができるように、小さなほうきとちりとり。机や床を拭けるように、机拭き雑巾など手に取りやすい場所に設置しています。
子どもたちサイズの用具が手の届くところにあると、楽しんで対処の仕方を学ぶことができます。
我が家は100円ショップで購入したものを使っていますが、見た目にこだわるならこの卓上ほうきがとても可愛くてオススメです↓
身だしなみスペース|オススメ商品
なるべく余計なアクションを減らし、自分で達成できるように準備するものを一カ所にまとめています。
また、鏡を傍に置くことで自分自身で服装の乱れや違和感に気づくことができます。鏡の傍には、身支度セットのくしやティッシュ、ゴミ箱を置いています。
我が家が使っている鏡はこちらです。倒れても割れない鏡なのでとてもオススメです↓
植物に触れるスペース
観葉植物に水やり、花瓶に花を活ける環境を作っています。自分たちで水やりをしたり、濡れたら拭くなど対応できるようにじょうろや霧吹き、ふきんを置いています。
葉っぱの成長を感じたり、葉っぱの感触を確かめたり…いろいろな楽しみ方があるようです。ほっとくとびしゃびしゃになってしまうことがあるので、注意してくださいね。
日時を確認するスペース|おすすめ商品
カレンダーでその日の予定等を確認することで、日時感覚が身に付きます。
我が家は、子どもたち専用カレンダーと日めくりカレンダーがあるので、そのカレンダーで今日の予定を確認するシステムです。
世界を感じるスペース|おすすめ商品2選
身近なところに地球儀や世界地図があると、日常会話に出てきた世界の国々の場所をその場で確認できます。
意識すると、日常生活には意外と多く世界との接点があるのです。
外国のお話がでるたびに、国の場所や国旗など調べたりすると、世界に開かれた心が育まれたり多様性という価値観にも繋がってきます。
また、モンテッソーリの教育の根幹は、平和教育です。平和教育を行う時に国境のない地球儀を使用するのですが、我が家の使っているアースボールがとてもおすすめです。
アプリを連動させて世界の様々な情報をゲットすることができます。デザインも主張があまりなく部屋馴染みもとても良いです。気になる方は、こちらのアースボールを実際使用したレビュー!知的好奇心の高め方!をご覧ください。
いくつかご紹介をしてきましたが、少し道具をそろえる必要がある場所もあったかと思います。
たくさん紹介されることで、じゃあ何から始めたらいいの??と戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか??
次からは、新しく道具を買わなくても、取り組みやすいと思うものをご紹介していきます。
おうちモンテ|こんなことから始めてみませんか??
ここからは、道具は特に必要ないけどおうちモンテを行う際に大切なこと、取り組みやすい以下の4つに絞ってご紹介していきます。
- いらないものから処分
- おもちゃの整理
- 子どもの力で行えるように配置変更
- 配置変更を子どもたちと相談して決めてみる
パパやママは毎日大忙しなので、無理をせずできそうなことからぜひ始めてみてください。では、順を追って説明していきます。
①いらない物を処分、物のメンテナンス
この記事をここまでご覧になっていただいたり、おうちモンテに興味がある方ならわかっていただけるかと思いますが…
棚を設置したり、物を選びやすく取りやすくするためにある程度のゆとりのあるスペースが必要です。
我が家は、一定の基準を子どもたちと設けて定期的に物の見直しをしています。
ありがとうの気持ちをこめて処分したり、リサイクルしたり、消毒を一緒にしたり…物を大切にする気持ちを育むことにも繋がります。
片付けや掃除の時間短縮にも繋がり、パパママの負担もかなり減ってきますよ。
②一つの箱におもちゃを詰め込まない
一つの箱におもちゃを詰め込んでしまうと…
- 埋もれてしまったおもちゃは使わなくなる
- 下のおもちゃを出すために全部出すことになる
- 片付けも大変になる
- 雑におもちゃを扱ってしまう
以外と子どもたちは、いつも同じおもちゃで遊んでいることが多くないですか?
もしおもちゃを詰め込んでいるような箇所がある場合は、お子さんと大切に使えるおもちゃだけを残してみようと相談してみることもオススメです。
数を厳選することで、工夫して遊ぶ楽しさを知ることができ、遊びがどんどん発展していきますよ。
③子どもの物は手に取れる場所に
子どもの手に取れる場所に配置換えをすると…
すでに実践されている方が多いと思うのですが、子どもに触ってほしくないものは子どもの目に触れない手が届かないところに置く配慮も必要です。
物の配置を考えることは、注意しない環境作りにも繋がります。
④相談して環境作り
子どもたちの手に取りやすい場所を考える時は、子どもたちと実際に相談して場所を決めています。
自己表現の機会にもなりますし、当事者意識が芽生えやってみようという意欲にも繋がります。無理せずこれならできそうだなと思ったことから、ゆっくり始めてみてくださいね。
まとめ:おうちモンテのための環境作り
おうちモンテを行う環境のポイントは5つありました。
- 子どもサイズの日用品を用意
- 美しく棚に見せるように置こう
- トレーに入れたり色合いが魅力的だと興味をもつ
- トレーやかごに使うものをまとめておく
- 少ないアクションで行えるように
いろいろご紹介をしてきましたが、始めから道具を揃えたり、仕組みを作るのは大変なので以下の4つから始めてみることもオススメしました。
- いらないものから処分
- おもちゃの整理
- 子どもの力で行えるように配置変更
- 配置変更を子どもたちと相談して決めてみる
おうちモンテの環境を整えるにあたって、家具などを揃えたいときは下記のお店がオススメです。
当記事に載せてある一部の家具は子どもと暮らしのお店で販売されているものをピックアップしています。
現役ママ店長さんがセレクトした子どもの成長を後押ししながら、リビングにも馴染む家具や小物がたくさん揃っています。よろしかったら覗いてみてください。
子どもの成長を後押しする家具が勢ぞろい!